高齢猫の往診エピソード・仲が悪い2匹に見えた”本当の絆”とは?

往診日誌

【訪問先は・・・】16歳と15歳の高齢猫さんが元気に暮らすご自宅へ

今回訪問したのは、2匹の高齢猫さんが暮らすお宅。
一緒に暮らしているけれど。。。どうやら仲が良くないとのこと。

16歳メス猫さんは気が強く、気分によっては何もしてない15歳のオス猫くんに猫パンチをお見舞いするそうです💦

年下の男の子はやられっぱなし。。。完全な上下関係があるようでした。

【姉弟の力関係】猫パンチ女王とやられっぱなしの弟君

飼い主さんから聞いたところ、気の強いお姉さん猫が、日常的に猫パンチで上下関係をキープしている模様。

「これは検査の時も大変そうだな」と思いつつ、訪問がスタートしました。

【検査スタート】意外と冷静!気の強いお姉さん猫

まずはメス猫さんから検査を開始することに。

気が強くて手がかかるかも?という予想とは裏腹に、とても我慢強く、声を出すこともなくじっと検査に耐えてくれました。

「気高く、強い子ですね~」と、思わず声が出るほど。検査はスムーズに終了。

【豹変?】おとなしい弟猫がまさかの大暴れ!

次はおとなしい性格のオス猫くん。

飼い主さんも「この子は大丈夫~」と太鼓判をおしてくれていましたが・・・検査がはじまると一変!怖がって怒り、シャーシャーシャー!!と大騒ぎ!

それでも何とか検査を続けていたそのとき・・・

【驚きの行動】終わったはずのメス猫が猫パンチ乱入!

「痛っ!痛っ!」

突然飼い主さんと私医2発ずつ猫パンチが飛んできました!

放ったのは、さっき検査をおえたばかりのメス猫さん。

自分は終わっているのに、苦しむ弟を見ていられず、わざわざ戻ってきて、パンチを繰り出したのです!

【猫の絆】『うちの弟になにするのよー!』と言わんばかりに・・・

あれだけ普段は猫パンチをしているのに、まるで「わたしの弟になにするのよ!」と守るかのような行動に、飼い主さんも私もビックリ!

「いやいや、いつもいじめているのはあなたじゃないの~?」と思わず笑ってしまいました。

【あとがき】往診だからこそ見える、猫たちの素顔

多頭飼いの猫たちは、処置の後は隠れたり毛づくろいして心を落ち着けるのが一般的。

でも今回は、弟を助けるために戻るというめったに見られないシーンをみせてもらいました。

普段仲が悪いと思われていた2匹にも、人には見えない絆があるのかもしれません。

こうした出来事に立ち会えるのは、往診ならではの喜びであり、動物達の魅力を再発見する瞬間です。

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