
実は・・・「無理だった!」というケースもあるんです💦
今回はそんな”うまくいかなかった往診”についてのお話を集めてみました。
ケース1:いない・・・
家と外を自由に行き来している猫さん。
「頻繁に吐くようになった」とのことで
初めて往診のご依頼をいただきました。
猫の往診では、事前にこんなお願いを
しています。
・猫を洗濯ネットやキャリーケース、ゲージに
入れておいてください
・もしくは、隠れる部屋がない場所にいて
もらうようにしてください
しかし、お伺いすると・・・

猫がいない・・・

さっきまでここにいたんだよ~。おかしいな?どこいったんだろう。
先生がきたらきっと出てくるよね!
残念ながら、まったく出てきませんでした。。。😢
お家の中には隠れる場所がたくさん
さらに外へ出られるドアも開いている状態。
もう、すでにお家にはいない可能性が高そうです…。
飼い主様曰く
『な~んだ、先生が来たら猫って寄ってくるもんだと思った~!』
…そんなわけはありません!!笑
まれに、好奇心旺盛で往診バッグを
クンクンする子もいますが、
猫は基本的には”知らない人”が来たら
サッと隠れます。
気配も消すのがうまく、足音もたてない・・・
人間が見つけることは至難の業。
もちろん、わたしにも残念ながら猫を引き寄せる
魔法の力は備わっておりません…。
この日は、吐き気についてお話をして
そのまま帰宅となりました😢
ケース2:逃げ回る・・・
こちらも猫さん🐱のお話です。
健康診断を希望されて、
「病院より家だとリラックスしてできるから
絶対いいよね!」
と往診をご依頼いただきました。
この子は、
『来客があると寄ってくるから大丈夫』
とのことでしたが…
実際いってみると、確かに寄ってきてくれます♡
ですが、一定の距離を取りながら、、、。
チュールは食べるのですが、
近づきしぎるとスッと逃げる、
見事な身のこなし!
飼い主さまも
「無理に捕まえてまでやらなくていいです」
とのご希望だったため、追いこんだりはせず、
チュール片手にロフトの梯子を
上ったり下りたり…翻弄。
ご機嫌を伺うこと十数分…
結局、
”あやしげな初対面の人”には心を開いてくれず・・・
断念しました😢
ケース3:飼い主様も捕まえられない・・・
飼い主様ご自身も抱っこできないこ、
暴れてしまう子もいらっしゃいます。
加えて
「そこまで無理に捕まえて診察しなくていいです」
という飼い主さまも多いです。
そういった場合は、以下のように柔軟に
対応させていただいてます。
・飼い主様から詳しくお話を伺う
・可能であれば視診(見た目の確認)を行う
・状況に応じて写真や動画を送っていただく
・投薬が出来そうであればお薬を処方する
本当は直接診たいけれど、無理なものは無理。
その子とご家族にあわせた診療を心がけてます。
まとめ:おうち診察にも多少の”我慢の時”が必要
…とはいえ、実際に行ってみないと分からないことも
たくさんあります。
シャーシャー怒っていた猫も、タオルとネットで観念して固まったり、飼い主さまが抱いてるときはウーウー怒っている犬も、私が抱っこしてしまうと急にしおらしくなる子もいます。
本当にみんなそれぞれ。
ひとついえることは、
往診=完全にリラックスして終えるとは限らないということ。
お家であっても、多少の”我慢の時間”が必要になる場合があります。
そこだけ、どうかご了承くださいませ。
でも徐々に慣れてくれて、触れたりできるようになる子もたくさんいます!
(その瞬間は本当に嬉しいんです…!)
「うちの子、どうかな?」と悩まれている方は
どうぞお気軽にご相談くださいね☺
今回のように、往診ではうまくいかないこともありますが、だからこそ事前準備やコミュニケーションの大切さを日々感じております。
飼い主さまと一緒に考えながら、少しでもお役にたてるようその子に合った方法を探していけたら嬉しい限りです🐾
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