~最期の時間を、安心と感謝で包むために~
往診をしていると、
「もうあまり長くないと言われたので
お家でゆっくり過ごさせたい」
というご相談をうけることがよくあります。
食欲がおちたり、
寝ている時間が増えたり、
苦しくないか辛くないか、
どうしてあげることがこの子にとってよいのか、
何か少しでもできることはないか、
これから起こることへの恐怖などで、
ご家族様は皆、とても不安な気持ちになります。
患者様からも
「ターミナルなんて言葉を使わないで!」と
お叱りをうけたこともあります。
私もそうです。
自身で飼っている子もこれまで看取りを何度か
経験しました。
積極的な治療をやめてしまって本当にいいのか、
自身ができることはもっとあるのではないか、
自問自答し、家族からも、
いつまでもつの?この子は辛くないの?
一体この子は何が起きてるの?治らないの?
と不安をぶつけられることもありました。
大切な家族が【最期のとき】を迎えるとき
平常心でいられなくなるのは当たり前のこと
です。
ではどのように迎えたらいいのか。。。
今の私がお伝えできることは ”感謝を伝える時間” にしてほしいということです。
🌈旅立つペットたちのために
これまでの日々を振り返ると、きっと沢山癒され、励まされてきたことと思います。
その「ありがとう」を、ケアを通して少しずつ伝えてあげてください。
触れてあげること、そっと声をかけること
目を見て「今日も一緒にいられてうれしいね」と言う
それだけでその子は安心します。
飼い主さんが自分に寄り添い、一緒に悩み一緒に戦ってくれる。
その姿を見るだけで、「自分は愛されている」と感じ穏やかに過ごせるのだと思います。
🍃自分や残される者のために
お別れの後には、どうしても後悔や喪失感が残ります。
もっと何かできたのではないか、あのときの選択が違っていたら・・
と思うことはあるでしょう。
そんなときにもケアを重ねた時間が、
飼い主さん自身の心を整えていく
大切な時間となることと思います。
最後までその子に向き合うことで、
「この子に会えてよかった」
「一緒に生きてこられてよかった」
と思える瞬間がきっとあります。
その気持ちは残された心を支えてくれる力に必ずやなると思います。
おわりに
ターミナル期は悲しいだけの時間ではありません。
感謝と絆を確かめ合う、かけがえのない時間です。
どうか焦らず、その子のペースで、飼い主さんの心のままに過ごしてあげてください。
その優しい時間が、きっと動物達の心にも
そして飼い主さんの心にも静かなあたたかさとして残っていくことと信じています。



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