緩和ケアでも検査は必要?~少しでも楽に過ごすためにできること~
大切な動物たちが、癌や慢性疾患、高齢になり老衰が考えられるとき、これからは”無理な治療ではなくできるだけ穏やかにすごさせたい”というお気持ちを持たれる飼い主さまも多いです。
そうしたとき、「もう検査はしなくていいです」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
そのお気持ちはとてもよくわかります。動物たちにこれ以上負担をかけたくない、という思いからのことかと思います。
実際、ご自宅での採血は病院のときより明るさや保定者の観点などから、難易度があがり、動物や飼い主様に負担をかけてしまうこともあり、心から反省することもあります・・・。
「検査=治療」ではありません。動物のQOLを守るための”知る”ケア
それでも検査には意味があるのです。
緩和ケアの目的は「病気を治すこと」ではなく少しでも苦痛を減らすこと。しかし動物たちは自分で「だるい」「痛い」「気持ち悪い」と言葉で伝えることができません。
見た目だけで判断するのは難しいことが多くあります。
たとえば・・・
・ぐったりしている=脱水なのか、低血糖なのか、貧血なのか
・食欲がない=痛み、吐き気、腎臓や肝臓など内臓の状態によるものか
など、原因によって対処方法が変わってきます。
そのため、血液検査により体の状態が把握できると、”その子の今の状況にあったサポート”がご提案できます。「点滴の量を調整しよう」「痛み止めをつかおう」「制吐剤を見直そう」などです。
それは延命治療ではなくても、生活の質を保つための大切なケアになります。
もう「積極的治療はしない」その後のサポート
もちろんすべての検査が必要というわけではありません。往診ではその子の状態に合わせて採血1本だけでわかる最小限の項目に絞ることも可能です。
「楽に過ごすための検査」であることを、私たちも大切にしています。
前述したように、どうしても嫌な思いをする場合は無理にとはいいません。
「検査=治療のため」と思われる方も多いですが、緩和ケアでは「検査=より良い時間を過ごすためのてがかり、この状態で頑張っているんだという理解」になるかと思います。
延命よりも快適さを重視するからこそ、”今の状態を知ること”が大切なため、往診でも動物達の状態やお話のなかでも、ご提案させていただきます。



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