犬・猫の【食欲ない】の理由とは?原因と対策を考えよう

動物の豆知識

『うちの子、食欲がないんです・・・』

そんなご相談を良く受けます。

私は食べることが大好きなので、正直あまり「食欲がない」状態を経験したことがありませんが。。
食べるという行為は、生きていくうえでとっても大切なことですよね。

特に子供や動物たちは、”言葉で気持ちを伝える”のが難しいので、ごはんをたべてくれる姿をみるだけで、飼い主さんとしてはホッとするものです。(うちの子も食が細いのでとてもよくわかります。)

犬や猫がごはんをたべないときに考えられること(病気以外)

ではどんなときご飯をたべないのでしょうか。

往診をはじめてみて「食欲がない」理由が病気以外にも色々あることに気づきました。

例えば・・・
・多頭飼いで立場が弱くなり、邪魔されてしまう
・おやつやごはんが常に置いてあって、空腹を感じにくくなっている
・食事の場所がトイレのそばや騒がしい場所にある
・食べようとすると、飼い主さんが過剰に喜んだり注目してプレッシャーになる

まずは、こういった生活環境を整えることが大切です。

食欲の仕組みを知ろう

では「食欲」って、そもそもどのような仕組みで生まれるのでしょう?

食欲は脳の視床下部にある”摂食中枢””満腹中枢”によって調整されています。

そこにシグナルを送っている代表的なホルモンがこちら
・グレリン:空腹時に胃から分泌され、摂食中枢を刺激=食べようよ~
・レプチン:食後に脂肪組織から分泌され、満腹中枢を刺激=もうお腹いっぱいだよ~

????????????

食欲がおちる原因とその対策とは?

食欲がおちる原因は
・ストレス
・環境の変化
病気
などにより脳の視床下部が「食べたくない」と感じてしまうことによります。

動物病院では病気が原因の場合はまずその治療を優先します。
また、原因の回避やストレスを抑えるサプリメントやお薬もあります。

それと同時に、もしくは癌や慢性疾患、あるいは原因不明の食欲不振の場合はとくに、グレリンと同じように働く食欲増進剤を使うことで、食べるきっかけを作ってあげることもできます💊

少しでも胃に食べ物が入ると、エネルギーがわき、消化酵素も分泌されて、身体が「食べるモード」に切り替わります。
食欲増進剤は、そういった【最初のひと口】のきっかけづくりに役立つのです!!

食欲とうまくつきあおう

お薬をうまく取り入れながら、環境や食餌内容を少しずつ工夫して「食欲とうまく付き合っていく」ことが大切ですね。

諦めずにその子に合った方法を一緒に見つけていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました